私たちはなぜ赤信号で止まるのか?

 

「私たちはなぜ赤信号で止まるのか?」

 

この質問を聞くと、

「何を言っているんだ、当たり前じゃないか!」

と思う人がほとんどでしょう。

しかし、「いつから私たちは信号を守るようになったのか?」と改めて考えてみると不思議な気がしませんか?

信号を守るというのは、法律に基づいた社会的なルールです。
ですから、遺伝子に「信号を守れ!」なんてプログラムされているわけではありません。

となれば、私たちが信号を守る理由はただ一つです。

誰かに教えられたのです。

では、誰に教えられたのか?いつ教えられたのか?
親や周りの人たちから「赤信号=止まれ」と教えられたのです。そして、時期は幼少期でしょう。

私たちは、「信号を守る」という行為をまるで空気のように受け入れ、当たり前にそれを守っています。

もちろん、信号を守らない人がいれば、事故などの危険に遭遇するリスクを高ますし、社会的なルールを守らない人がいれば、その社会に問題を引き起こす要因になります。

だから、信号を守るのは正しい行為なのです。

だが、これは同時に恐ろしいことでもある。

いつ明確に教えられたかもわからないことを、まるで空気のように守って暮らしている。そして、そのことに気づきもせず生活している。

「信号を守る」というような正しいことであれば、問題はありません。しかし、これが正しくないことだったらどうでしょうか?

例えば、

・あなたはすぐ失敗するんだから

・お金がないとホームレスになるのよ

・社会は厳しいんだよ

・・・etc.

これらのことがまるで空気のように、あなたにとって自然なことになっていたら・・・

成功なんてできるはずがありません。

「自分はすぐに失敗する」という思考で日々を過ごしている人は重要な局面で必ず失敗します。

これは心理学で「自己充足的予言(自己成就的予言)」と呼ばれています。
自分で結果を先に規定してしまうとその通りになるという心の働きのことを指します。

「失敗する」と先に思い込んでしまっていると、本当にその通りになるということです。

同様に、「お金がないと怖い」と思っていれば、お金がなくなって怖い目に合うだろうし、「社会は厳しい」と思っていれば厳しい場面に遭遇するでしょう。

先に悪い結果を規定することには、何のメリットもないのです。

しかし、問題はこの悪い結果の想定を空気のように自然なものとして、自分の中に取り込んでしまっているという点です。

このことに対処するためには、何よりもまず「気づくこと」が必要です。

自分の中には、幼少期に植え付けられた自分の行動を阻む種がいくつも埋め込まれている。

まずはこのことを認識する。

そして、自分の思考をモニタリングする。

例えば、何かに挑戦しようとすると「いつも失敗するからなあ・・・」という思考が浮かんでくるのならば、「失敗する証拠はあるか?」と自分の思考に言い返す。

すると絶対に失敗する証拠なんて存在しないことに気づきます。

「失敗する」というのは単なる思い込みでしかないのです。

まとめると、まずは自分の思考の中に自然にネガティブなものが紛れ込んでいることに気づく。そして、その上で浮かんできたネガティブ思考に対して、そのネガティブ思考が現実化される「証拠はあるか」と反論する。

これは心理療法で使われる認知行動療法と呼ばれる技術を簡易化して、使いやすくしたものです。

利用してみてください。

 

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